12月入ってもう1週間が過ぎようとしているのに、まだ11月まとめてます・・・
11月の最終週に、セビージャのフェステーロ、ルイス・ペーニャのパルマとブレリアのクルシージョを受けてきました。
そのフラメンコの息遣いが聞こえるようなクラスは、絶品でした
耳を起こして音を注意深くいつも探すこと、繊細に、だけど意志を持ってパルマはたたかなければならない、
そして、音と音の間合い、瞬間をいつも楽しむこと、などなど、もう必見の、必聴の、秘伝の極意を垣間見ることができて、しあわせでした
はやりすたるものではなく、本物のフラメンコはいつも必ずそこにあり続けるだろう、と語っていました。
舞踊としての技をみせつけるフラメンコ、ハーモニーを楽しむフラメンコ、質が異なります。
で、ブレリアのクラスの時には、「君たちはどちらの道をゆくか選ばなければならない~~!」
と、冗談めかして言っていました。
どっちにしても道険し、好きな方に進むしかないのですが。
私がフラメンコを習い始めたばかりのころ、「フラメンコ伝説」El Angelというビデオにはまっていました。
ヒターノたちの生活の中にあるフラメンコが、殺風景なオリーブ畑や、パティオや、アラベスクらと共に
ものすごいレアな感じで伝わってくる逸品です。(ユーチューブでも一部みられます)
悪魔たちの宴会をこっそり盗み見しているような、禁忌を犯すドキドキ感、だめだとわかっているのに惹かれてしまう吸引力、
そんなものに憑りつかれて、何度も何度も繰り返し見ました。
あの得体のしれない憧れが、思えばフラメンコへの憧れそのものであったのだと思います。
原点回帰。
お帰り自分。
なんだかフラメンコのとば口に、やっとたどり着いた感じですが・・・
好きな方にゆくのが楽しいです。
どうせ1度の人生なのだから。