自分の中にくすぶっている炎、見てみない振りをしてやり過ごしてゆくことも自己防衛なのだろうけど、今年に入ってから、何かに突き動かされるように、今しかできないことをやらなければなるまい、と考えていた。
自分の練習に割く時間が取れなくなっていることへの苛立ちだったり、無為に年を経ることへの焦りだったり、今までは、仕方ないこと、と目をつぶってこなしてきたことなのに、違うだろう、と抵抗してみたくなっていた。
グラナダで踊れる権利をかけてのオーディションに申し込んでみようかな、という気になった。
グラナダで、という言葉が一番の吸引力だったかもしれない。
締め切り直前まで迷いに迷って、どうせ一度の人生、今更失うものも何もないのだから、やってみよう!と決めた。
決めてからの1ヶ月は、後悔の連続、、、
自分が何を言いたくて、何を表現したくて、どんなフラメンコが好きで、、が、ブレまくった。
振るとカラカラと音がするくらい、空っぽになっていく気分だった。
今思えば、そこがオーディションの落とし穴。
オーディションに出るからには、受かりたい。
フラメンコをリスペクトすることは大前提として、審査員の顔ぶれ、7分半という時間制限、自分はここまでの技術を持っているんだというアピール、舞台の使い方など、、受かるからには、いろんな側面からの傾向と対策が必要だ。。。
そうたくさんの引き出しを持ってるわけではないのだが、それでも、何を選び、何を捨てるか、で随分悩み、苦しんだ。
そして、全くもって、わからなくなった。
そして、戻った。
自分が好きなこと、今やれることをやるしかないんだ。
スタジオに行って毎日練習するのも久しぶりだな、、、
家の中がハチャメチャになってゆく、子供にしわ寄せがいってしまう、毎日ゴメン、と言いながら取り組んだ。
キッツかったよ〜
けど、自分の時間を作るのって、やればできるかも!と思えたのも怪我の功名。
出来上がったタラントは、私以上でも私以下でもなく、今の私の等身大だ。
そして、好きなことは入れ込めた!!
これで勝負。
結果は、、、
残念ながら、選外。
が、至極当然、という気持ちでもあった。
当日は、お忙しい中駆けつけてくださった大沼先生にもお会いできた。
練習に付き合ってくれたはっちゃん、グラナダ仲間の郁美ちゃんも楽屋に陣中見舞いにきてくれた。
この人がいなかったら、フラメンコ続けてなかった、スーザンは、ママと来てくれた。
スタジオの生徒さんたちが笑顔で迎えてくれた。
熱いハレオをかけてくださり、踊ってる最中、どれだけ勇気づけられたことか。
行き詰まっていた私に、たくさんのアドバイスをくれたあっちゃん。
わがままな挑戦を理解してくれたスタジオの皆さん。家族。
ひたすら感謝しかありません。
本当に、どうもありがとうございました!!
結果は出なかったけれど、挑戦してみて見えたことがたくさんあった。
結果は、死ぬ時でるよね。
その日まで、私は挑戦し続けて行きたいと思ったし、表出は踊り手の使命だと思ったし、それをやり続けていくことが、私の強さになっていくのだと思います。
最後に、、、
グラナダは、遠きにありて思うもの、、、
そして、行きたい時に、好きな人たちと行って、好きな人たちに会いに行くところ、、、→負け惜しみ