やさぐれているのにも飽きたので?!
ちょいと長く語ります。
不死身だと勝手に思っていた母に、癌が見つかったのが去年の11月。
毎日腕立て伏せを100回こなし、どこから見ても健康体、身内びいきではあるけれど、実年齢よりもかなり若く見える母が、まさかで入院、手術もまさかの10H、術後10日後もまた再手術….と、こちらの認識が追い付かないスピードでやられてゆきました。
そして、恥ずかしながら、そうなって初めて、健康とは、癌とは、ということに向き合って、真剣に考えるようになりました。
とにかく悔しかったのです。
親孝行何もしていないうちにくたばってもらいたくない、なんとしてでも蘇らせたい、とそればかりでした。
私がサポートできること、それは精神的に母を支えること、そして癌細胞を活性化させるものを除去すること、と思いました。
癌に100%効く特効薬はありません。十人十色、癌の質も効く薬も違います。
ならば、良いとされていることを片っ端から試してみる価値があるのだろうと思いました。
ネットや知人の話、文献などで調べまくり、行き着いた先は、手間ひまをかけて育む、ということでした。
病身に育むもへったくりもないかと思われますが、健康な人も、子供も大人も、男も女も、手間暇かけて育くまれた先には、希望と幸せが待っていると思えたのです。
人間の活力の元となる食をまず見直しました。
医食同源の発想です。
まず野菜、果物は、化学肥料をなるべく使わない有機栽培のものに全て切り替えました。助けになってくれるのがうちの近所にあるろばやさん。
近くにありながら立ち寄ったことがなかったのですが、安心の品揃え、そしてそれは食べてみると、そして食べる前からわかります。
野菜のもつ野性の香りがものすごく強く、食すると味が濃いのです。
土の中までをも含む生態系全体の健全さに重きを置き、土の強さを蘇らせて作る有機栽培。
それは、大量生産、利便性とは全く逆を行くものです。
虫も付きます。
なんせ、自然なんですから。
その大地の恵みを受けて育った野菜を、天日で時間をかけて干したしいたけ、昆布でとっただしで丁寧に煮出したスープは、調味しなくても美味しくいただくことが出来ます。
そして、それが効いているのかどうかはわかりませんが、母の口に合い、美味しい、と言って毎日飲んでいます。
これさえ飲んでいれば、癌が消える、とか再発しない、とか盲信しているわけではありません。
日々の活力の元となる食事を、大地の惠あふれたものし、手間暇かけて調理してゆく、ということは、生活の大事さ、ありがたさを思い出させてくれるのです。
正直、時間と金が掛かります。が、私が無駄に飲んでる酒に比べれば、お安いもんです!
そして、このことの副産物として病がおさまってくれれば、万々歳なのです。
祈る気持ちで料理する。
これは、万人に効く特効薬だと思うのです。
それを実感させてくれた母に感謝です。
そして、私の周りで、沢山の愛にあふれたサインを送ってくれている方々、感謝です。
母は今日、2度目の抗がん剤治療でアナフィラキシーショックを起し、危ういところでした。
抗がん剤治療も賛否分かれるところですが、他に有効な手段が無いのであれば、それも仕方ないのでしょう。
西洋と東洋のいいとこどりでいいのではないかな、と考えています。
慈しみ、育み、惜しみなく愛を注ぐ、そんな高尚なことはなかなかできませんが、やってゆかねばならぬと感じています。
はまっている塩麹でつけた鶏肉です。
美味い!!
長々お付き合いいただき、ありがとうございました。
時にはやさぐれる自分も許しつつ、皆様に許されながら、がんばりやす~