にわか健康オタクの西川です、こんにちは
いろいろな方から、母の食事の参考にしている本について聞かれましたので、ここに紹介したいと思います。
済陽高穂さんや立石和さんの本が特に実用的で、とっかり易いのですが、特に心を打った本がこれです。
辰巳芳子著「あなたのために~いのちを支えるスープ」
「 作るべきようにして作られたつゆものは、一口飲んで、肩がほぐれるようにほっとするものです。
滋養欠乏の限界状態で摂れば、一瞬にして総身にしみわたるかに感じられるそうです。この呼応作用は、いつの日にか解明されますでしょう。
おつゆー露、いつ、どなたがこの言葉を使いはじめられたか知るよしもありませんが、露が降り、ものみな生き返るさまと重ねてあります。
私たちの先祖方の自然観と表現力をたたえ、この美しい言葉を心深く使ってゆきたいと思うのです。」
長年の看護の経験に裏打ちされた、食といのちの関わりへの深い洞察が、ものすごい説得力で迫ってきます。
「 人の生命のゆきつくところは
愛し愛され、一つになることを願い
それをあらわさずにはおられぬ仕組みを
生きるところにあると思います。
人間の尊厳も自由も
互いに愛惜せねばならぬ根源も
ここに、見いだされてなりません。
これが、スープの湯気の向こうに見える実存的使命です。」
しびれる言葉。。。
でもって、ものすごく仕事が丁寧です。
本格的過ぎて、なかなか辰巳本通りのスープは作れませんが、スープを通して生き方までも指南してくれるような良書です。
そんなスープを胸に、明日踊りたいと思います