「港に着いた黒んぼ」の余韻冷めやらぬ中迎えた、エスペランサ出演。
お忙しい中お越しいただきました皆様、ありがとうございました
あっちゃんのカッコいいブレリアや、正由美さんの熱唱、恵美さんのキレのあるモダンな踊り、静さんの的確な踊り、和やかな雰囲気で、楽しいライブとなりました。
ライブって、やっぱりいいですね
皆様の応援が、いつも励みになっております。
どうもありがとうございました
日々の日記
3月半ば、大沼由紀先生が客演される、小川未明作「港に着いた黒んぼ」を観にいってまいりました。
小川未明の作品は、児童文学でありながら、人間のどうしようもない欲ぶかさや、避けようのない死などをテーマとするシュールなものが多く、その仄暗さに惹きつけられ、子供のころ愛読してました。(←根暗な子供)
先生が、「港に着いた黒んぼ」の、踊り子である姉の盲目の弟役を演る、と聞いた時から、絶対観に行きたい!!と決めていました。
舞台途中より、涙が止まらなくなりました。
言葉より雄弁に体が語る、とはまさにこのことだ、と思いました。
肩よせ合い支え合って生きて行く姉弟の愛、それを断ち切る欲、打ち捨てられた弟の哀しみ、失ったもののあまりの大きさに気付き絶望する姉。
朴訥とした語り、笛の音、異国の調べ、歌、その全てと呼応しながら体が胸の内を語る、、、
心が激しく揺さぶられました。
あの弟役は、先生にしかできない、と思いました。
フラメンコでありながら、フラメンコを越えていってしまう、だけど内面の表出というところではまさにフラメンコ、という無限の輪みたいな舞台でした。
しばらく、その余韻から抜け出せないでいた3月半ばでありました
駆け足で過ぎ去った3月、確定申告やら新旧役員交代やら、めまぐるしいスピードで空回りして行きました
4月に入ってしまいましたが、ここで3月を振り返っておきたいと思います。
初旬にあった、マグロとフラメンコの夕べ、無事終わりましたー!
苦労したファルーカ。
はっちゃんとああでもない、こうでもないと、叩き上げ、アーティスト陣に助言してもらいながら作っていったファルーカは、その過程が楽しかったし、勉強にもなりました。
その曲に没入して、内側を作った後、表に出して、磨きをかけて行く、その一連の行程に手を抜いてはダメだな、と痛感いたしました。
はっちゃんのソロ曲、ソレアはとても素晴らしく、はっちゃんが表現したい内側が良く伝わってきました!Oleeee
私のソロ曲、アレグリは、詰めが甘く、迷いながらの苦し紛れの一発、反省しきりです。。。
マグロパーティーは、定番お刺身、マグロ丼から始まり、カルパッチョ、トマト煮込み、パスタ、フライまで、どれもこれも絶品でした!!
お客様の中の一人の紳士から、「フラメンコは、エロスとタナトスを表現してるんでしょ?!」と問われ、タナトスの意味をウイキペディアでこっそり調べた、という顛末もありました
タナトス、とはギリシャ神話に出てくる死神だそうで、のちにフロイトが攻撃や自己破壊に傾向する死の欲動を意味するものとして定義づけしたようです。
博識の紳士の方、我々の舞台が少しでもそのような景色に見えたのなら、励みになります
ありがとうございました