平成から令和に変わって早1ヶ月。
光陰矢の如し。。。
一炊の夢。。。
平成の終わりは、大好物のぺぺ・トーレスに尽きます。
ぺぺのクルシージョと、舞台を観る機会を得ました。
昨年来日した時。ガルロチにて。
昨年はクルシージョ受けられず、大後悔していました。
全ての所作が気品と気高さに溢れていて、隙がなく、揺るぎなき血統、先祖の辿ってきた道のりがその背景から浮かび上がってくるような空気感、素晴らしい踊り手です。
フラメンコはジプシーの生活に深く根ざしたもので、ある意味不可侵な彼らだけのものだったわけです。が、それを面白いと感じたアンダルシアの人々に見出され、世に出てゆき、一般に流布されてゆきます。音楽的にも踊り的にも進化することで、新たな広がりをみせたフラメンコ。が、その一方で、生活に根付いた古き良きフラメンコが廃れていきました。かつてあったフラメンコを知る名人たちは、どんどん亡くなってます。
もう止められない時代の流れの中で、根っこのフラメンコの薫陶を受け、しかもそれが体現されているぺぺは、まさに絶滅危惧種、人間国宝と言っても過言ではありません。
そんなぺぺの踊る姿を間近に見られただけで、幸せでした。
大沼先生が主催してくださったクルシージョ。
ありがとうございます
憧れの人に会える、ということはすごいエネルギーになります。
一生かかっても無理だけど、一生かけて追求していきたいフラメンコを再確認できました。
呼吸し、そこに立つ、歩き出す、立ち止まる。全ての所作にキラキラ光るフラメンコ細胞が満ちているんだな、ということは、気を抜いて生活できないな〜
けどそうしてみると、日常が生きてくるね